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「謎深き庭─龍安寺石庭」を巡る「五十五の推理」を紹介していきます。
謎解き庭 龍安寺石庭
「日本的発想」と「西洋的テツガク」

13「心の字」説

……以心伝心を文字で表現
13「心の字」説

五つの石組を漢字の「心」に見立てる。禅宗は、仏の教えや悟りの内容を、師の心から弟子の心に直接伝える、以心伝心を重んじた。一題の公案を携えて、この庭に臨んでみよう。問「石庭に心があるかないか」。

 

回答その一「有心」──。一般には深い心がある、優美な心がある、人情があるなど肯定的な意味になる。けれども仏教では、ものにとらわれた心、妄心(迷いの心、誤った心)など否定的な意味になる。

 

回答その二「無心」──。一般には深い心がない、優美な心がない、人情がないなど否定的な意味になる。けれども仏教では、ものにとらわれない、素直、虚心など肯定的な意味になる。

 

一。石庭の「心の字」は、有心と無心のうち、どちらを意味しているのか?