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「謎深き庭─龍安寺石庭」を巡る「五十五の推理」を紹介していきます。
謎解き庭 龍安寺石庭
先達の奇想天外

49「碧巌録に示された臥龍」説

……龍の有処と無処に着目
49「碧巌録に示された臥龍」説

十五の石を「臥龍」の姿に見立てる。臥龍とは臥している龍のこと。作庭家で庭園研究者の澤田天瑞(一九二八〜二〇〇八)が、論文「龍安寺庭園の構想について」で提唱した。

 

石庭に十五の石を置いた根拠は、「祖英集──答忠禅者」に記された、「一字七字三五字、萬像窮め來るも據となさず」。一字は「数字の一」。七字は「数字の二と四」を意味する。これは、二と四の画数を合計すると七になるため。三五字は「数字の三と五」。

 

すなわち、「一字七字三五字」とは、数字の「一、二、三、四、五」を意味。転じて、宇宙の骨格(森羅万象)を示す、生数(一、二、三、四、五)の和「十五」を指す。

 

石庭に臥龍を置いたとする根拠は、「碧巌録第十八則──慧忠国師無縫塔、頌の評唱」に記された、「臥龍止水を鑒みず、無処には月有って波澄み、有処には風無うして浪起こる」。

 

一。「無処には月有って波澄み」とは何を意味するのか?

 

二。「有処には風無うして浪起こる」とは何を意味するのか?