facebookページへ
「謎深き庭─龍安寺石庭」を巡る「五十五の推理」を紹介していきます。
謎解き庭 龍安寺石庭
美は白砂にあり

34「渦の論理」説

……流体力学によるシミュレーション
34「渦の論理」説

都市計画家で画家でもある山田雅夫氏は、一九九七年に、「龍安寺石庭に見る渦の論理」と題する作品を発表した。これは流体力学をベースにして、水流の中に物体を置いたとき、流れがどのように変化するのかをシミュレーションした図である。

石庭で白砂に箒目を描く場合、鉄製の砂熊手を使うため、「さざ波」や「渦」の線同士の間隔は必ず平行になる。これに対して、現実の波や渦、それにコンピューターでシミュレーションした波や渦は、線同士の平行を保てなくなる。すなわち、「渦の論理」を石庭に再現することは難しい。

 

一。石組を囲む波紋は、美的効果に加えて、別の役割を持つ。それは何か?