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「謎深き庭─龍安寺石庭」を巡る「五十五の推理」を紹介していきます。
謎解き庭 龍安寺石庭
石の存在感

32「石省くべし」説

……俳人山口誓子の感慨
32「石省くべし」説

俳人の山口誓子(一九〇一〜九四)は、十五の石を前にして、大胆にも「石省くべし」と詠んだ。

 

「寒庭に 在る石更に 省くべし」 。

 

一。彼が、「省くべし」と考えたのは、どの石なのか?

 

山口誓子には「龍安寺」の前書きを持つ別の一句がある。「石庭の 不可解縁に 昼寝の徒──石庭を見ても、何を意図しているか不可解だったことが縁になって、方丈の縁側で昼寝をはじめた人がいる」。